思考する営業―BCG流営業戦略

読了。

思考する営業―BCG流営業戦略
杉田 浩章
ダイヤモンド社
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ケース以外に目新しい内容は特になくて、まとめると行動科学マネジメントと科学的意思決定、及びマネジメントには覚悟が必要、という本。石田淳氏の著作とかイチローはヒット数にこだわる本とかを読んでいる場合はそんなに得るものはないかもしれない。

なお、ぼくは社会人になってから本書で批判の対象になっているような営業スタイルの企業に属していないということも、新鮮さを失わせている要因かも。結果「だけ」をマネジメントしても意味がないのは自明の理だし。以下、印象に残った部分を抜粋。

自己革新のステップは通常、「意識革新→行動革新→能力革新→習慣革新」という順番で進むと考えられている。このステップの中で何よりも難しいのは、最初の意識革新である。(中略)そこで、二神社長は意識革新の前に行動革新のステップを置き、行動を変えることからスタートすることにした。

意識を変えろ、と言われても何をすればいいか分からないことがほとんどですよね。小さくても良いから行動を変えた方が遥かに良い。

営業TQMにおいても同様に、単に型を導入する「守」で終わらせず、「破」や「離」の境地を目指して、型を進化させ、独自の強みを持つ組織をつくっていくところに本質的な意味がある。

「守破離」に関連して。型を身につけるのも大切だけど、独自性を獲得するところまでが本質。

誰もが三割バッターに狙ってなれるわけではないが、毎日素振りを一〇〇回することは、スキルや能力に関係なく、誰にでもできる。

まさにイチローの本通り。「3割打て」というアドバイスがいかに無効か。

指揮官に求められる重要な資質を挙げるならば、「洞察力」「決断力」「忍耐力」である。改革を実行していく中でトレードオフがあるのはむしろ当然で、目の前にあるマイナス要因がどのような性質のものなのかを正しく見抜いたうえで、突き進んでいけばよいのである。

理想的な指揮官像。確かに。

上述の通り、目新しさこそ無いものの、現代に生きる営業にとって必要なことを再度認識させてくれたという意味では良い本。行動科学マネジメント系の本を読んだことがない方には実務ケースとの繋ぎ込みが割としっかり記述されているだけに魅力が増すかもしれない。

さて、今日も素振りを頑張るかな。