東北芸術工科大学「g*g」と、大学の選び方

ICCに行って、いろいろフライヤーをもらったなかで、気になったのが2つ。ひとつはしばらくご無沙汰している間に版型が変わったDictionaryと、もうひとつが東北芸術工科大学の「g*g(ジー・ジー)」。

g*g
http://gs.tuad.ac.jp/gg/

上の画像は少し白い感じで出ていますが、紙は雰囲気のある少し厚手の紙に刷られていて何とも言えないいい感じ。情報もコンパクトにまとまっていて、平たく言うと「行ってみたいと思える内容」に仕上がっています。素敵。かつWEBではPDFでダウンロードすることもできるし、そもそもWEBサイトにほぼすべての内容が掲載されていて、とても親切な設計。で、思うのは自分が大学を選んでいた時のこと、そして今のこと。

ぼくが受験をしたのは1997年の冬で、当時はインターネットはそれほど一般化されておらず、もちろんやっていないことが恥ずかしいとか、そういうことはありませんでした。平均的な利用形態は分かりませんが(父親がそっち系の仕事、とかであれば家にPCとインターネットがあったかもしれませんが)ぼくは大学入学と同時に大学にアカウントを発行してもらってPCルームで初めてインターネットをし、その2週間ほどあとにMacを買って家でインターネットを始めました。もちろんダイヤルアップで。

話が脇道にそれましたが、およそ15年ほど前に受験生が得られる大学についての情報と、今の受験生が得られるそれとは、天地の差があるな、と感じる次第であります。で、当然ながら大学はそういう状況を前提としながらコミュニケーションを取らなければいけないんだな、と。教授の名前でググればその人のブログが見つかるだろうし、ある程度のバイアスをわざとかけようと思えば2ch見ればいいし、通っている人の名前がわかればTwitterアカウント見つけてフォローして、DM使ってアポとって、とやればいろいろ聞けそうです。そうすると、大学側が開催する「説明会」みたいなものは実質的に無意味化している気がしてなりません。単に(買うといくらかする)願書をもらえる機会、みたいな。

特別講義なんかが説明会についていることがあって、その授業に関心が持てるか、みたいなのもひとつの選択因子なんだろうけど、Ustでバカバカ中継されてるわ、YouTubeにハーバードの講義がそのまま上がってるわで、そういう「ハレの日」的な講義じゃなくて、日常が重要なわけなので、ますます大学側が演出したそういうものの価値が相対的に下がっていく、と。

で、よくよく考えればこれって就職活動と何ら変わりはないということに気づくわけです。説明会行ってその会社の素敵な一側面だけ見て決める学生なんて今時分いないわけで、それと同じことが大学対受験生の間にも起こっている、もしくはこれからもっともっと起きるんだろうな、と思います。いい時代、なのかな。きっと。

大学の情報開示は進んできている気はしますが、コミュニケーションと言う点ではまだまだな部分も多くあります。大学もビジネスだし、いろいろ難しいところもあると思いますが、「より選ばれる大学」となるためにできること、やるべきことはまだまだありそうです。上で例示した東北芸工大ももちろんのこと。何しろ副学長に宮島達男がいたりするんですよ。この大学。仙台含めて東北は要注目だな、なんて言ってる前に一度行ってみよう。今年の秋までの宿題。