Somebody’s Watching You (on Social Web)

いや、Sly & The Family Stoneの名曲についてじゃなくて、Social Webにおける企業のマーケティング活動ついて。日々いろんな言説が現れては消えていますが、企業にとってもっとも大きな変化は常に”Somebody’s watching you”な状態に晒されることだな、と思ったので、ふとメモ。

既にコンタクト可能な顧客との接点が多様化して、それらすべてを効率的にかつ(やろうと思えば)限りなくOne2Oneに近づけることが可能になったのは、企業のマーケティング活動に対してSocial Webが果たしたポジティブな要素のひとつだと思う。「仲間意識」に基づくSocial Graphの成立と消費者のほどよい自己顕示欲が相まって、マーケターが消費者のインサイトを探るための材料は一昔前とは比べ物にならないほどに増大しているし、進化したCRMツールは効率的なコミュニケーションの手助けとなりうる。

一方で、苦心して行った「ある顧客向け」のコミュニケーションがあっさり晒され、パブリックなものとなっている。そればかりか、晒される前提のOne2Oneコミュニケーションさえ生まれている。そう、TwitterのRTとかMentionとか。で、発信元の企業やブランドに興味があるけど顧客ではない消費者にとってはこれほど優れた判断材料はない。企業からの聞こえのよい一方的なコマーシャルメッセージではなく、目の前にいる友人(それはVirtualなものかもしれないけれど)と企業との生のコミュニケーションをしかもリアルタイムで監視することができるのだ。よくよく考えるとすごい時代。そして当然ながら、ふとしたきっかけがあるとそれはあっさりとViralする。

メディアがメッセージなのであって、メッセージはメディアではないかもしれないけれど、ある特定の顧客に対して届けられていた閉じられたメッセージが晒され、波及することで結果として企業を代表、代替するメディアとなる、そんな効果がSocial Webには存在する。とすると、求められるスキルも変わってくるはずで、目の前の一人に対して最適なコミュニケーションを行うことがそれすなわちベスト、という考えもありつつ(多分これでほぼ正解なんだろうけど)、その先にいる何十倍何百倍もの潜在顧客たちに対しても意味のあるコミュニケーションができるような担当者が求められるということ。それなりに骨の折れる作業だなあ。

企業アカウントの「中の人」も日々増えていると思いますが、今日もどこかで”Somebody’s Watching You (on Social Web)”ですよ。おつかれさまです。