生きていると毎日勉強であり、学ぶこと、学べることはそこら中に転がっているものだけど、仕事上「いわゆる教える」ことが「いわゆる教わる」ことに比べてボリュームが大きくなっていて、ここのところ「いわゆる教わる」に対する欠乏感が強くあった。で、少し前にICCに行った時にふと気になって手に取ったフライヤーから興味を持った東北芸術工科大学の「東京企画構想学舎」に行ってみることに。
このあたりの実践的なやつにも興味はあったものの、まずは自分の身の回りの実践をちゃんとやろう、と考えて「企画10人セミナー」という、どちらかというと「いわゆる講義」なやつを。10回で5万円。で、内容はこんなの。
企画は「人」から生まれる。企画を生み出すのは、会社でもなければ、クリエイティブチームでもなく、ましてやコンピュータでもありません。企画はいつも「人」から生まれます。どんな企画も、知識や知恵、経験、感性、想いなども含めた「その人自身」から滴り落ちる、いわばその人ならではの”子ども”のような存在。それだけに企画者には、「どんな考え方をもっているのか」「どんな感性でいるのか」「どんな日々を送っているのか」、すなわち「どんな自分でいるのか」がつねに問われるといっても過言ではありません。この企画10人セミナーではそれを、すでに数々のすぐれた実績を残している企画人たちに問いかけます。講師は小山薫堂氏のほか、クリエイティブディレクターの箭内道彦氏や編集者の後藤繁雄氏など、広告やデザイン、ビジネス、エンターテインメントといったさまざまなジャンルの第一線で活躍するプロフェッショナルたちが担当。「企画」をテーマに、単なるノウハウ談義にとどまることなく、ものの考え方や体験談、価値観、人生観にまで踏み込んだ講義をおこないます。全10回の連続座学講座です。
東京企画構想学舎:企画10人セミナー|+art 東北芸術工科大学 生涯学習事業プログラム
http://www.tuad.ac.jp/plusart/tokyo/com.html
で、前置きが長くなったけど、初回の講義には参加できず、2回目、参加してきたのでそれのメモを、つらつらと。人に見せるためのものじゃないので、よく分からん! っていうのは勘弁してもらうか直接来てください。
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5分遅れくらいで登場。タイガースのTシャツにジーンズ、スカジャン。
箭内さん以外にふたり、と思ったら文平さんと稗田さんだった。
MILK JAPAN、知らなかったな。ミルクチャポンも。
早朝(4:30開始)な理由は「枠が安いから」と「酪農家が起きる時間に合わせた」
稗田さんの最近の仕事、貴金属刑事。
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本題に。「企画」について。
企画は紙に書かない。口のみ。
紙に書くと「企画のための企画」になる。
会議も嫌い。代理店は会議をやると安心する。
口の企画の「壁役」が稗田さん。文平さん「ぼくにもいます」。
電話で言えない企画はNG。箸袋の裏にかけない企画はNG。詳しく言わないと分からないのはダメ。
「企画」嫌い。「デザイン」嫌い。「クリエイティブ」嫌い。偉そう。
企画じゃなくて「思いつき」くらい。
「企画」の「企」の時には「止」が入ってるから……(文平さん)
鼻呼吸して目を閉じると身体が揺れてきて、手が勝手に挙がる。その後発想が生まれる。(文平さん)
龍馬伝の福山雅治、ツッパる長澤まさみ
皆が思いつきそうな事を少しだけ先にやる。
何かが起きそうな仕組み、雰囲気を作る。企画じゃない。
引き出しはあるが、空っぽ。分からなければ人に聞く。
「ゼットンは何故最後の怪獣か」をサントリーにそのまま使う。
うんこは一度引っ込める。そうすると倍出てくる。企画も同じ。
独立したら「案庵」という名前にしようと思ってた高校時代。
今日のこれ、「gdgd」とか言われちゃうんだろうなー。
陶芸家の話から、「自分の企画を大切に、同時に企画に対して批判できるように」
ファッションのコレクションのように、流行り廃りでデザインしたいと思ってた時期がある。ピクトグラムばっかりとか(文平さん)
頭の中で考えるんじゃなく、今目の前にあるものをどうするか(稗田さん)
やりたい企画については、
・賞が獲れるもの
・褒められるもの
・びっくりするもの(パブが取れるもの)
と、移り変わってきた。今はインパクト重視の企画に興味がない。
ひとりが良いって言ってくれれば良い。何かの役に立ちたい。
モチベーションの3形態。ネガティブ、ポジティブ、パブリック。
教会を建てる話。何故レンガを積むのか。
自分としての一貫性みたいなものに捕われると柔軟な発想ができない。
数をやる、たくさんやるのは大切。
平行して走るプロジェクトの一部分を別の一部分につなげたりして発想が膨らむ。
作っていて、意識せずに以前のクリエイティブとかぶってしまっていたというケースはたまにあるが、良くない。体調があまり良くないのかも、と思う(文平さん)
寝ないとひらめくのは何故? スーパーネズミの実験。
東京メトロの演出について(これの30秒くらいのところ)
エキストラ事務所は気持ち悪いので女子高生をスカウト。
一番気になる男子を連れてこさせて、何も言わずに手をつながせる。
「高校生が」「夕陽が」みたいなのは企画じゃない。
その感覚をつくれてこそ企画。
遊び場を作るのが大事。NO MUSIC NO LIFEとか。
場所を作れるようになったのは最近。フィールドを作れるようになってる。
没になった企画。自動車の自動販売機。
あったら面白そうなもの。デザインキャバクラ(きれいなおねーちゃんばかりのデザイン事務所。代理店が発注する時も「ゆっくりでいいから〜」「丁寧にね」となる。
原宿のお裾分けをしたい(稗田さん)
空母がほしい(文平さん)
企画とは無茶振りである。
筋道立てて考えると無茶振りにならない。
いろんな事情を考えない人の方が企画しやすい。
桃屋のラー油(怒髪天)
カメラがまわるまで食べさせなかった。怒られるかもしれないけど「どうしよう」禁止。
電博には「愛」がない。
(タレントの)輝いている瞬間を出してあげる、見た事のないところに連れて行く。
タレントがカッッコ悪い事をしてるのは許せない。カップラーメンのやつとか。
みんなで作ってる感。みんなで楽しむ。
東京メトロのCMでは、ガッキーと同じ格好をした。し続けた。
すべての人の人生は、10代で終わる。
引きずるか、捨てるかしかない。
16歳以降は人生のアンコール。「風とフォークだ」。
ほろよいのコピーは中学生時代。
すべての子どもは親の仕事を継いでいる。
学校の先生の子どもの作る広告、建築家の子どもの作る広告。そういう感じになる。
おいしいトンカツ屋とおいしいラーメン屋は話が合う。まずいトンカツ屋とおいしいトンカツ屋は話が合わない。広告だけじゃなく、同じような事を考えている他の業種の人たちとの話の中に発見がある。
人の評判を気にしない。写真集を「クズ」と言われて、別の人生を歩めば良い、と思った。
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最後のトンカツ屋とラーメン屋のくだりは比喩を忘れたので適当です。すいません。で、あっという間の90分。だだっ広い教室の前方に3人が座る机と椅子があったものの、「後ろの方の人見えないから立ちっぱなしでやろう」と言った切り本当に90分間立ちっぱなしだった。お疲れさまでした。いろいろ考えるきっかけになった。もう十二分に。
特に「すべての人の人生は10代で終わる」はぼくもそう思っていて、最近良く「なんだか高校生くらいから何も変わってねーなー」と思う。理屈では説明できないけど、ほんとにそう。表面的、表層的に大人になったとしても、自分自身が積み重ねてきた感情は捨てる事なんて(記憶喪失になるとか以外は)できないわけで、そういうものも全部肯定して、表現をしていかないとな、と改めて思った。小手先でいくらうまくても、そこに「愛」はないわけで。きっと。そういうのを認めた上で、そっからどれだけ上積めるか、っていうのも同じくらい大事なんだけどさ。
また、久々に、死ぬほど楽しく働こう、と思った。もっと自分に正直に。お三方、「生き様」を、ありがとうございました。引き続き、よろしくお願いします。